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ゲスト:木許裕介さん【ラジオ番組TOYONO moda brasil】
昨年10月に5周年を迎えた番組「TOYONO moda brasil」の「5周年スペシャルゲスト」として、
先週、指揮者であり日本ヴィラ=ロボス協会会長である"ブラジル魂を持ったマエストロ"木許裕介さんにスタジオにお越し頂きました。
2022年9月7日に行われた、駐日ブラジル大使館と共に企画され、素晴らしい指揮に感動した
「ブラジル独立200周年記念コンサート」
https://toyonomoderno.jp/info/4747660
そして、2023年11月29日に行われた
木許裕介さんとサンパウロ交響楽団コンサートマスターのエマニュエレ・バルディーニ氏との対談&演奏イベント
https://toyonomoderno.jp/info/5467352
この時の通訳のShokoさんに木許さんをご紹介いただき今回のゲスト出演に繋がったのでした。
もっとヴィラ=ロボスの美しいメロディーとハーモニーの魅力を知りたい、と思ったのがきっかけでした。
また木許さんのブラジル・クラシック音楽への情熱にも、勝手ながらとても共感を感じてました。
収録にあたって、私なりにヴィラ=ロボスについて読んだり聴いたりしていたのですが、
当然の事ながら全く追いつかず。
2023年3月に500ページに渡る著作
「ヴィラ=ロボス ブラジルの大地を歌わせるために」を上梓されたばかり。
1000曲以上あると言われる多作で有名な「ヴィラ=ロボスの全ての楽曲が頭に入ってます。」とおっしゃって
トークの流れに応じてピッタリな楽曲を次々とご紹介頂きました。
木許さんとのトークの中で出た
「ヴィラ=ロボス没後50年記念 《ブラジル風バッハ》全曲演奏会」(2009.8.22.)
にも、私が行っていたのを思い出しました。
このコンサート、1日に全曲ヴィラ=ロボスを演奏するというのは、ブラジルでも全世界的にも前例がなく、日本が初の試みだったそうなんです。
(その時のブログにも書いてました、汗。)
http://fromtoyono2.jugem.jp/?eid=869201
ヴィラ=ロボスの楽曲を演奏するにあたっての具体的な物理的ともいえるご苦労なども伺えたりしました。
また、木許さんも私と同じ大阪人。
ご出身は高槻市で
ポルトガルの国際指揮コンクールで優勝された2018年に、高槻市より「特別功労賞」を受賞されています。
小学校は、私も住んでいたことがある雲雀丘(兵庫県)だそうです。
その後、灘中学灘高校→東京大学と進学され、
どこから指揮者を志されたのか。
伺うと、これまたとんでもない運命的なドラマの連続でした。
やはり100名近いオーケストラを、そしてその観客を魅了される方の運命というのは
こういう事なのだなと実感しました。
またリオのボタフォーゴにある「ヴィラ=ロボス博物館」に行かれたお話もとても素敵です。
カルトーラも、ジョビンも、エドゥ・ロボも憧れたヴィラ=ロボスの魅力をたっぷりお伺いしています。
詳細は後日、どうぞお楽しみに。
木許裕介 Yusuke KIMOTO
https://y-kimoto.com/
指揮者であり文筆家であり研究者であり教育者であり、分類不能なアーティスト(Artiste inclassable)として評される異才。イタリアを中心に欧州で研鑽を積み、2018年、BMW国際指揮コンクール(ポルトガル)にて日本人初の第1位優勝。2021年よりエル・システマジャパン音楽監督に就任。以降、国内のみならず世界各地のオーケストラや音楽祭から多数招聘され国際的な活動を繰り広げている。
また、日本ヴィラ゠ロボス協会会長として駐日ブラジル大使館と協働して日本とブラジルを音楽で繋ぐ企画を精力的にプロデュースしており、2022年に駐日ブラジル大使館と共に企画・指揮した「ブラジル独立200周年記念コンサート」では満席のスタンディング・オベーションを巻き起こす。2023年には群馬県大泉町のブラジル人コミュニティでブラジル音楽のコンサートを指揮し「ブラジル魂を持ったマエストロ」と評され一夜で三度のスタンディング・オベーションに浴する。
同年には500ページの単著『ヴィラ=ロボス – ブラジルの大地に歌わせるために-』を上梓し、「日本におけるブラジルのクラシック音楽の普及にとって記念碑的な作品」と絶賛される。さらにはサンパウロ交響楽団コンサートマスターのエマニュエレ・バルディーニ氏との対談&演奏イベントや、日本ブラジル中央協会や名古屋外国語大学に招かれブラジルのクラシック音楽に関する講演を行うなど、ブラジルのクラシック音楽のエキスパートとしての評価を確たるものとしている。
国内では主要プロオーケストラと共演するほか、各地のユースオーケストラの指導に顕著な実績を挙げる。特に大学オーケストラの指導育成には定評があり、2023年には東洋大学管弦楽団の「第九」演奏会を実現するなど、コロナ禍においても数々の団体の公演に尽力。音楽を通した地域創生や、産学界と連携した音楽の場づくり・人づくりのプロジェクトなど革新的な活動でも注目を集めている。『エル・システマ -音楽が与えてくれるもの』(エトヴァス・ノイエス新書)をはじめ共著やCD解説執筆など多数。東京大学教養学部および東京大学大学院修了、修士(学術)。