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【TOYONO moda brasil】カルトーラ没後40年特別企画
昨年2020年11月30日、ブラジル音楽の、そして世界的にも偉大な宝に違いないアーティスト、
Cartolaカルトーラがこの世を旅立って40年を迎えました。
ラジオ番組【TOYONO moda brasil】では3週に渡って
「カルトーラ没後40年特別企画」をお届けします。
番組コメンテイターのメストリ・カルー鈴木さんが「人生が変わった」とまで語る
カルトーラとの出会い。
番組では、カルトーラが66歳で初めて制作したアルバム「Cartola 1974」から72歳で亡くなるまでに残した4作品を中心に
カルトーラの人物像、そして決して平坦ではなかった彼の劇的な人生を掘り下げます。
私自身はここ一週間ほど、ブラジルの資料や数少ない関係者のインタビューの音声を聴き取り、
その翻訳をするという時間を過ごしていました。
その甲斐あって、
・今まで歌詞の解釈に疑問があった代表曲でもある美しい名曲「O mundo é um moinho人生は風車」が、
養女クレウザが16歳の時に、カルトーラが彼女へ向けて作った歌であったことがわかったり
・これも気になっていた「O sol nascerá日は昇る」の言葉の選び方が
ブラジルのラジオ番組の音声から明らかになったり
・「Verde que te quero rosa愛するマンゲイラ」の
カルトーラがCafezinhoを飲むこの有名なジャケットに、
アルバムタイトルの文字がない理由がわかったり
とても充実した下調べの時間を送れました。
そして、スタジオ収録の当日に、私のiPhoneにあがってきた17年前の過去の同じ日の写真が
飛行機からリオを撮ったこの写真でした。
この写真にカルトーラの"場所"「マンゲイラ」がしっかり写っていました。
(翼の間の小さな建物が立っている場所が「マンゲイラ」、中央の円形のものが「マラカナン競技場」です。)
この風景はジョビンの「samba de avião」のイメージと重なる風景で
国内線からしか撮影できないんです。
旅行者の私はあまり国内線に乗ることがないので、貴重な機会だと思い撮影した唯一の写真でした。
思いもよらない偶然、私にとっても神様のようなカルトーラが少しだけ近づいてくれたような気がして、
とても嬉しかった。
放送の詳細は後日、お楽しみに。
写真はカルー鈴木さんのコレクションより。
カルトーラに関しても、まだ他にもお持ちだそうです。